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静岡の茶草場農法

◆「茶草場農法」とは

 

 

 

茶草場農法とは、茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のことである。この茶草によって、茶の味や香りが良くなると言われている。

 

静岡県の茶栽培では、秋から冬に掛けて、茶園の周辺にある【茶草場】の草を刈って茶園の畝間に敷く作業が行われている。 夏にはただの草むらにしか見えない茶草場であるが、秋になるときれいに草は刈られ、刈られた草が束ねられて干してある風景を見ることができる。

 

 

 

 

茶草場で刈り取る草の中で代表的なものは「ススキ」である。ススキは10~20年ほどの長い時間をかけて土に還る。「ススキ」が分解されて出来た土は、手にとるとふんわりと崩れてしまうほどやわらかい。茶草場のある茶園では、その土で茶の木の根元を覆い、茶栽培が行われている。

 

 

◆茶草場とは

 

 

 

静岡らしい、茶園のある風景。
その中に「茶草場」はある。

静岡県に広がる茶園の風景は、訪れる人に静岡らしさを感じさせてくれる風景である。この茶園の周囲をよく見ると、茶園に敷く草を刈り取る「茶草場」が点在している。

 

 

 

上写真の点線で囲われた部分が【茶草場】である。静岡では当たり前過ぎて、誰も気に留めないが、じつはこのような草刈場は他ではほとんど見られず、静岡県に特徴的に見られる風景である。

 

 

◆茶草場農法が守ってきたもの

茶づくりへのこだわりが、
日本から失われつつあった里山の草地の環境を守り続けてきた。

【静岡の茶草場】のような風景は、昔は日本中どこにでも見られた、ありふれた里山の風景であった。 一昔前であれば、農村では、刈った草を肥料として田畑に入れたり、牛や馬の餌にしたり、かやぶき屋根の材料としたのである。 このような人の手によって維持管理されている草地環境は「半自然草地」と呼ばれている。 1880年代の記録では、国土のじつに30%もの面積が「草地」として利用されていたという。

 

ところが、農業や人々の生活が近代化すると里山の資源は使われなくなり、人の手が入ることで美しさを保っていた「半自然草地」も放置されるようになってしまった。 そして、全国的に見られた半自然草地は著しく減少し、それらの草地をすみかとしていた多くの動植物が絶滅に瀕しているのである。

 

そのような中で、静岡県では草刈場が脈々と維持されてきた。 広大な一面の草地があるわけではないが、航空写真で見ると茶園と茶草場とがモザイク状に分布していることがわかる。 地域全体で草刈場の活用を行っている掛川市東山地区を対象として航空写真を解析した結果、茶園を【10】とすると、茶草場【7】の割合で茶草場が分布していた。 茶園の周辺にはこれだけの「半自然草地」が維持されているのである。

 

草を敷くことによって、茶の品質がよくなることから、茶農家の方々は手間ひま掛けて、草を刈り、草を敷いてきた。 この茶づくりのこだわる思いが、日本から失われつつあった里山の草地の環境を守り続けてきたのである。

 

 

◆認定までの経緯

平成24年10月11日

「静岡の茶草場農法」世界農業遺産認定への推進協議会(4市1町)設立。

掛川市役所にて

 

平成24年12月28日

農水省農村環境課へ認定申請。

 


 

平成25年2月14日

FAOによる現地調査打合せ。

菊川市役所にて

 

平成25年2月21日~22日

FAO世界農業遺産事務局長・国連大学副学長・総合地球環境学研究所教授らと、川勝知事・松井会長ほか首長、事務局、農業者らとで、FAOによる現地調査・懇談会・ステークホルダーミーティングを行う。

掛川市内にて

 

平成25年3月27日

農業関係者約150人と掛川市事務局とでシンポジウムをとり行う。

掛川市徳育保健センターにて

 

平成25年5月

掛川市事務局が農水省農村環境課へアクションプランを提出。

 


 

平成25年5月29日

世界農業遺産国際会議(石川県)において、川勝知事、松井会長がFAO審査員へプレゼン、および審査を受ける。

 


 

平成25年5月30日

世界農業遺産国際会議(石川県)にて、松井会長へFAO事務局長より認定証が交付される。

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